ドリー夢小説


性格が悪くて
我侭で自己勝手


冷酷な性格
周りから少し距離を置いていた彼の





何処に惹かれてしまったのだろうか?
隣に居ても分からない










 偽隣












『サレ』



低い声で彼の名前を呼んだ

ソファの上でグラスを片手にワインを味わっている
葡萄色の液体が美しく光った






、か…何の用だい。まぁ大体察しているけれどね」

『集結が掛かっているぞ。お前も早く来い』

「面倒くさいねぇ…折角飲んでたところだったのにさ」






片手で紅い液体を回す
渦を作って小さく揺れた






『命令は命令だ』

「…分かってるよ」





大袈裟に両手を挙げ、小さく溜息を漏らしグラスを机に置く
コトリ、と小さな音が何も無い部屋へ響いた

藍のマントを翻す
藤色の髪を揺らし、掛けてあった剣へと手を伸ばした


並ぶ様に立つと、同じ位の背丈なのだが威圧感は強く感じられる





「今日は何処に?」

『南方の村にフォルス能力者が出た。暴走する危険性が有る為…保護せよ、と』

「保護、ねぇ…」




形の良い唇を上げて微笑んだ

冷たい微笑み
心の底から楽しんでいる




「じゃぁ行きますか?その愚かな者を保護しに」




革靴を音を立て歩く
揺らぐマントを後ろから追った




『…楽しそうだな』

「そう見えるかい?」

『物凄く見える』

「じゃぁそう何じゃないの」





長い廊下を二人で歩き語る

様々な部屋が繋がる部屋を後にし目的地へ






『調子に乗るなよ』

「誰に言ってるのさ?

『お前に、だ』

「その言葉、そのまま返してあげるよ」






互いに憎まれ口を訊きながらも、歩調をあわせる



酷く冷酷な性格
その何処に惹かれたのか分からないけれど




分かるまで、隣に居ればいい事だ













end

2005/03/06

何を血迷ったか久しぶりの更新でTORサレさま夢です
当サイト基本の(エ)夢らしくない夢です…




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