ドリー夢小説  

初めて出会った所

そこは美しく整えられたゼウスの神殿庭園


その周りには鳥達が舞っていて
木々達が語り掛けてくる様に寄り添っていて



Come Across



ゼウスに下界状況報告をしに宮殿へと向かう
一歩足を踏み出すと共に重く感じられる

そんな憂鬱な状態でユダは宮殿へと足を向ける


麒麟のユダ


それが自分の冠
先日、受け継がれたばかり
六聖獣には麒麟、鳳凰、青龍、朱雀、玄武、白虎

麒麟はその六聖獣を束ねる長的存在

そんなものが俺に勤まるものだろうか
最初はそんな意志が強かったが同じ六聖獣の仲間からの
支えを得て此処まで来れた


白で整えられた宮殿を進む
自分の進む足音だけが長く響いた



「・・・・?」



ふと、そこに小さな声が届いた
聞き覚えのない声

此処はゼウスの神殿
そう簡単に一般の天使が出入りできるものではない

誰か居るのだろうか
否、居るとしたら誰が・・・・


声が近づく
足は宮殿内の中庭へと誘い込まれてゆく


緑が広がる中庭
天窓から降り注がれる光が美しさを彩っていた
中庭の中央に生えている大きな木
その木下に見慣れぬ影かあった


遠くからでも鮮明に分かる漆黒の髪
整った横顔
そして印象的な


左右違う色の瞳
何とも魅入ってしまう様な美しさ



『・・・・っ』


自分の存在に気づき、
一瞬表情が強張るのが分かった


「あ・・・否、すまない…邪魔をするつもりでは…」


その姿を見たとき一瞬違和感を覚えた
何処かで出逢った事のあるような雰囲気
そして左右違う色をした瞳


『…否、別に気にしない』


目の前の人物の声は以外にも高く、
透き通るような印象


「その…何故この場所に…」


『あぁ…ちょっと用があってね』


そう言うと、肩に乗っていた小鳥を自分の指に乗せる


「随分と…懐いているんだな」


『懐く?此処に来たのは初めてだから』


微笑を零した
その微笑に触れてみたいと
思ったのはもう少し先


「…名前は…何と言うんだ」


自然と、唇が動いていた
体の奥から目の前の人物の事を知りたいと、
思ったのかもしれない


『俺?』


「あぁ、お前の名前だ」


『俺の名前はね、


…」


『そ』



風が頬を撫でた
暖かく、清々しい神風

微笑んだ表情が日の光に混じって
巧く見えなかった

けど------


がどんな顔で笑っているのかが只、予想できた
何故だかは分からなかった



…」


『何?』


「又…逢えるか?」



一瞬、驚いた顔をしたけれど
直ぐらしい表情へと戻った

まだ逢ったばかりなのに、とふと口元が緩んだ



『そうだね。多分逢えるんじゃないのかな?』



*    *    *    *    *    *   



その後と別れてゼウスとの会話を交わし
中庭に行ってもの姿を捉えることは出来なかった


特に探そうとも思わなかった

何故なら
が又逢えると、言ったから

待つ


その言葉を信じて


初めて出逢った、この場所で
再び、その眩しい笑みを見るまで



俺は此処で待っていよう



end


2004/09/20


久々ユダ様夢
偽臭くて本当スミマセ(ゲフン)







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