瞳を閉じれば貴方が居て



  その隣には僕がいる


  それが嬉しい----------------








          金色の花が咲く丘で









レイと彼女は天界の草原へと来ていた

いつもレイが鳥たちと戯れている場

空は夕暮れ

端の部分が橙色に変わっている


もうすぐ視界も暗くなっていくだろう

  
 
しかし、隣で寝息を立てている彼女はそんな事はお構いなしだ



自分の肩に寄り添っている漆黒の髪を見つめる



「…まったく…こちらの事情も知らずに寝ていられますね」



思わず顔に小さな微笑が浮かんだ


今、自分の隣で寝ているのは同じ守護天使の仲間

漆黒の髪に、ゴウと同じオッドアイの瞳

前髪から覗く双眸が美しい宝石の様にも見えた



自分にとって、特別な存在の彼女



しかしそれは自分だけではないだろう


彼女は周りからよく好かれていたから



「この光景を見られたら皆に怒られそうですよ」



その独り言は風と共に流れていく

定期的に呼吸をし、身をよじる

その姿がなんとも可愛らしく笑みが絶えない



願うならば、この時間がもう少しだけ


「ねぇ、…」


貴方の名前を口に出せるだけで

胸が弾けそうな位に嬉しい気持ちになる


自然と笑顔になるんだ



「貴方は知らないかもしれないけれど」



出逢った時から瞳を奪われた

貴方の瞳から目が離せなくなった


「僕は貴方が好きです・・・」




その独り言も風と共に流れるけれど

気持ちは僕の中で有り続ける




風に花散る丘の上で 
 




舞い上がる願いは





ずっとそばにいられるように







想いが届くように




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CPCD夢企画第1弾
朱雀のレイ 『金色の花が咲く丘で』


2004/6/24







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