ドリー夢小説


あのね
初めて出逢った時からきっと云いたかった言葉があるんだ


その言葉を今までずっと
ココロに閉ざしていた

君に伝えたくって
君に言いたくって









君に伝えるよ









朝日が眩しく体に降り注ぐ
清々しい空気と共に大きく深呼吸をした

少し冷たい空気が
より一層僕の心を高めた




「おはよう、兄さん」



まだベットの上に包まっている兄に声を掛けた
目覚め悪く目を擦り、軽く顔を起こした

朝日に映える金髪が綺麗だった
その前髪から僕と同じ瞳、黄緑の瞳が覗く



「マヤ…もう起きたのか?」


「うんッ」



体の奥から声が出る
今までこんなにさわやかな朝があっただろうかと思えるほど


今日こそは
伝えたいことがあるから





「随分と早いんだな…何か用事でもあるのか?」



「そう。大切な用事があるんだ」




僕は軽く兄さんとの会話を交えた後、
急ぐ気持ちで外へ飛び出していた

早く
伝えたい
駆け足で目的の場所へと足を進める
前方からは万遍なく照らす朝日が新しい道へと誘うように在る気がした


走っている途中も僕の頭の中はあの人のことしかなくって
彼女が振り向いて笑う姿を想ったら
僕も自然と顔が緩んでいた




初めて出逢ったとき
特に何の感情も抱いていなかった

逆に、不振な印象を抱いたかもしれない





僕達は天使と人間の…ハーフだから




今までも回りの天使達から疎外されてきた
何処へ行っても、冷たい目で見られ突き放された

そのたびに僕の心には人知れない恐怖感が募っていくばかり


けれど天界にはそんな人たちばかりじゃなくって
優しい人たちも居た
頼もしい人たちが居た
その人たちは僕達のことを仲間とも言ってくれたとき
本当に嬉しかった


けれどやっぱり知らない人を見ると自然に恐怖は膨らんでいく
そのとき出逢った彼女も対象で。





この人は僕達を人としてみてくれるだろうか?





そんな不安は、直ぐに消し飛ばされた
彼女は

微笑んでくれたから



僕達がハーフだということを知っても疎外せず、自然に振舞った
何故?と僕が尋ねてみたら
当たり前のように






『だって、マヤはここに居るでしょ?』





存在している限り、同じ
同じなのにどうして同じもので無い様にしなければならない?

そんな風に、微笑んでくれた

僕はどんなに救われたか
君のその何気ない言葉に、そんな雰囲気に惹かれたのかもしれない







だから君に伝えたい
出逢ったときから、伝えたい言葉



彼女の姿が見えただけで
こんなにも心は躍る高揚感を募らせる




ッ!!」



僕の声が聞こえると、振り向いた彼女の表情は
やっぱりいつもの変わらない微笑で

優しく…暖かい






『マヤ。今日は早いんだな』


「僕だってちゃんと早起きできるよ?」


『いつもは遅くまで寝てるのにね』


「だって今日はに伝えたいことがあったから」


『俺に?』




そう
君に伝えたい言葉

君が居たから。いてくれたから
今の僕はここに居るよ


漆黒の髪が揺れる







、僕に出逢ってくれて有難う」







君が居なくちゃ、この世界は存在しない
僕も
何もかも


そして----



本当に伝えたい言葉は





「好きだよ」





この思いは果てしなく





「大好きだからね」





久遠に想い告がれる
僕の本当の気持ち






有難う
大好き




こんな風にしか言葉を言い表わせられないけれど







僕は心のそこから








貴方を愛しています













end…



2004/09/26


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