ドリー夢小説
駆け出した心は 誰にも止められない

振り向けばそこに 君が居るから







    ++++虹の橋を越えて+++++
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薄っすらと虹が架っていた

美しい七色の線
不思議な事に見ていると

嫌な事を忘れさせてくれそうな、そんな感じ


それはまるで彼女のように



広がる空の下
草の上に寝転びながら両手を大きく掲げた


手を伸ばしたらその雲に、虹に触れられそうな気がしたから
もし、あの虹を掴む事が出来たなら、一体何を願おうか

そんな事をこの広い蒼空の下で思っていた


『手を掲げて何をしてんのさ』


寝転がったまま横を見ると黒い衣装を身に纏った人物



隣に腰を下ろす
風が彼女の漆黒の髪を揺らした


『そう言えば、さっきゴウがガイのこと探してた』

「うぇ!!?俺何か悪い事したっけ…」

『心辺り、あるんだ?』


彼女の悪戯そうな微笑み
でもそんな笑顔が好きで

中々彼女に伝えられないけれど


彼女の背中は遠くて
いつも後ろから見てた


追いかけて、追いつくものかな


『虹…?』


ふと、彼女が呟く様に空を見上げた
そこには七色の美しい曲線


「あぁ、凄ぇ綺麗だよな」

『・・・虹の先端に行くと願いが叶う』

「ん…?」

『よく昔話で出てくるだろ?』


虹の先端へ行くと
どんな願いさえも叶えてくれる

どんな願いさえも-----



『本当なのかな…』


本当にあの虹の先に行けば
自分の願いは叶うのだろうか?

…?」

「ん、あぁ…御免。何でもないよ」


そう彼女は見上げていた顔を下ろし俯いた

その横顔が、何とも寂しそうな表情

悲しみに曇っている
まなざし笑顔に変えてあげたくて


「・・・俺が」

『何?』

「俺が連れてってやる、虹の向こうに」


だから・・・そんな悲しい顔をしないで


「何年、何十年掛かっても俺がを連れてくから」

だから----

待っていて欲しい


『…そうだね…一体何年掛かるか分からないな』

「あ、酷っ!!」

けれど、先程の悲しい顔なんて何処にもなくて
いつもの彼女

いつもの


『待ってるよ』

「…」

『有難う、ガイ』





絶対に連れて行くから
彼女と交わした約束




虹を越えて 
探しに行こうよ
二人の夢への道標


虹を越えて
思い伝えるよ
さぁ 瞳閉じて待っていて





さぁ、青空の果てを目指そう






*End*


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CPCD夢企画第2弾
白虎のガイ 『虹の橋を越えて』


後記の裏腹反省場
レイの小説と比べると長いです・・・(汗)





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