ドリー夢小説
朝、目を覚ましたのは
激しい頭痛と、強い喉の痛み


重い瞼を開きながら
ボウッと天上を眺めていた







Gentle Palm








『ハウルが風邪引いたぁ?』



動く城内にて、は信じられないという様な声を上げた
目の前の暖炉にはゆらゆら揺れているカルシファー

マイケルは勉学中だったがの声により
教科書から何事かと思い勢いよく顔を上げた




、煩いって」


『あ、あぁ…ごめん』




ハウルから調合の薬を頼まれて配達にやって来た
彼女は薬や呪い、札等魔法全般の物を売っている店を運営している
ハウルはのお得意でよく注文を頼まれこの城にも訪れたりしていた

そして今日もいつも通り薬を届けに来、ハウルに挨拶をしようと思った
しかし彼の姿は無くて、あったのは揺れているカルシファーと天井に隠れていた蜘蛛達だけ




「何だか朝起きたら頭が痛いって…」


「さっきから咳もしているのさ」


『はぁ〜…あのハウルがねぇ…風邪なんか引くんだ』




あまり彼は城には居ない
それぞれの街に行って女の子を口説くか、王宮に呼ばれ居ているかのどちらかだ

けれどが配達する時は何処にも出かけずに待っていてくれる
それだけは本当だった
だから少しだけ、ハウルの居ない城は落着かなかった




『仕方がない、少し顔合わせにいって来るよ』


「移らない様に気を気を付けて下さいね?」



そのマイケルの言葉に笑顔で返して、自分はハウルの部屋へと向かった





*    *    *    *    *





誰かの足音で目が覚めた

けれど気分は最悪
頭は芯から痛いし、咽は腫れ思うように声が出ない
瞼は重く感じ、体が麻痺しているような感覚だった



「…誰だい……?」


辛い声を振り絞って、視界には確認できない人物に声を掛けた
きっとマルクルかな…なんて事を思いながら

だけれど、帰ってきた声は意外な人物で




『あ・目覚ました?ごめん』


「………?」



何故彼女がこんな所に、と思ったのは一瞬で
そういえば僕が薬品を頼んだっけ。と頭の片隅で思い出した




『風邪、引いたんだって?』


「……あぁ…何年振りだろう」




余りもの昔過ぎて覚えていない
そして、余り言い想い出などないから


ヒヤリと、額に冷たい物が触れた
それがが用意したタオルだということに時間が掛かった



『こうすれば熱も早く下がるでしょ』


「はは…悪いね、仕事中なのに」


『気にしない。なんなら一日中此処に居てやろうか?』



悪戯っぽい微笑を見せる
その顔が、僕は好きだった

何時からだろうか
彼女を意識し始めたのは
彼女に惹かれ始めたのは―…


始めてみた瞬間、僕は恋に落ちた
君の瞳から逃れられなかった




「…そうだな…居て貰えると凄く嬉しいよ…」



一瞬、は驚いたような表情を作ったが、
その後には直ぐいつもの優しい、風の様に透き通った笑顔




『仕方がないなぁ…今日だけよ?』


「僕は今日と言わず毎日でも」





君が笑うから、僕も微笑める
少しだけ風邪が柔らぐ感じ


僕の髪に触れてきた彼女の手を捕まえ
軽く甲にキスを落とす

形のいい滑らかな手
僕が愛した人の手




「スキだよ、




愛しているよ
心のそこから、君だけを見ている
だから、君も僕の傍にいてよ



「スキだよ…」




好きすぎて、狂いそうな位に
僕は君の事を


こんなにも愛している
これからもずっと
ずっと




end

2004/11/28

中途半端ァ!(涙)

携帯サイトでの4000HItキリ夢
奏様に捧げます
あ・甘々になってますか…(ガタガタ)


















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