センチメンタルな恋

魔法でこの気持ちは変えられない
変えたくも無い

この距離がすきなんだ
離れたくないよ、離れられないよ








センチメンタルな恋








彼女は今、再び僕達が荒らした台所を片付けていた
彼女が久しぶりにこの城を訪れ、大袈裟だけど再会を喜び合おうとした瞬間
笑顔で


『ハウル、またキッチン汚くしてないよな?』




正にこれが彼女の第一声だったのだ

今、彼女は荒たしい音を立てながらキッチンを整理している
そのお陰で僕たちはテーブルに座ったままその光景を黙って見ているしかない



「…ふぅ…」



僕は小さな溜息を膝をつきながら吐く

折角来たというのに、ろくに会話も出来ず彼女は台所に立ったまま
気まずい雰囲気の中で僕たちは時を過ごす



「…ハウルがちゃんと片付けないからいけないんだぞぅ」



暖炉からカルシファーがボウッと身を乗り出し僕向かう
炎がパチパチと音を立てた



「そんな事行ったて。出来ないんだから仕方が無いじゃないか」



僕は片付けるのが嫌いだし、それに手が届きやすいところに
物があったほうが落着く



が怒って当然さ」


「だったらカルシファー、君がキッチンを片付けたらどうだい?」


「残念。おいらには手が届かないモンね」




そういったまま暖炉に隠れ、顔を見せなくなる




「逃げたな…」




そう呟き僕は窓を見た
窓から差し込む光は美しく、線を作った

マイケルはの元へ行き手伝い
カルシファーは暖炉に閉じこもり
僕はこうやって眺めているだけ




けど窓から空を眺めている間に君は掃除を終え
彼女の手には君が煎れた紅茶と、
甘い香りを出したマフィンが乗っていて


その姿を見て僕は微笑んだ
彼女も微笑んみ、それをテーブルに置き皆でお茶会
マイケルも、カルシファーも君も、僕も
微笑みながら



長閑な日を過ごす
こんな風に過ごす時間が





僕は好き









end


2004/11/21

やってしまった、ハウル夢
短いですが…
映画風ではなく原作風に
まだソフィーと合っていない頃

映画版のハウルを見て
『あれっ!!こんなに優しく無かったよ!!』
と友人に小突きまくり。
だって本当なんですもの…


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