ドリー夢小説

人間に為れたら良いと
何度思ったことだろうか


自由に動ける体が有ったら良いと
何度思ったことだろうか







願イと想イ








『ねぇ〜カルシファー』


「…なんだよ、おいらは今昼寝中」



は暖炉の近くの椅子に座り寄り掛かる
銀色の長い髪が流れた




『暇…』


「……」



見渡す限り、この部屋には誰も居ない
部屋、だけではなく城の中にはおいらとだけ

ハウルは何時も通り出掛け、
マルクルはハウルから出された課題の為外出していた
だからこの城には誰も居ない



「そんなことおいらに言われても困るよ」


『うぅ〜…全くこのあたしを差し置いて皆出掛ける何て…』



そう、椅子に寄り掛かりながら瞳を閉じる

先程は静かに本を読みながら珈琲を飲んでいた物の、
急に詰まらない。と言い出し本を投げ出した

部屋の中には珍しい珈琲の匂いが立ち込んでいる
ハウルは珈琲なんて滅多に飲まないからな、何て事を思いながら


彼女を向くと、椅子に寄り掛かりながら静かな寝息を立てていた





「……?…寝た?…さっきまであれ程煩かったのに…」





外の空色は橙色へと変わっている
遠くの雲が紅色に染まっていた

パチパチと音を立てながら燃える
彼女の髪は火が反射し赤みが掛かっていた



もしも人間ならば
もしも自由に行き来きできる体があるのならば



君を退屈になんかさせないで
この壮大な空の下を共に歩くことが出来るかもしれない





君を振り向かせることが出来るかもしれない

君と共に―…




そんな事を思いながら
いつか空の下で僕の名前を呼ぶ君の声を想いながら





静かに瞳を閉じた






end

2004/12/02

カルシファー夢ですよ(何)
映画のゆらゆらが好きです
落ちる〜落ちる〜が好きなんです!(ダカラナンダ…)


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