ドリー夢小説

『シーザー〜』

「ッ!!?」


晴れやかに過ぎる午後
一人の少年が窓から逃げ出そうとしており
一人の女性がその少年を食い止めようとしていた








少年心。







ムスッと
口に鉛筆を咥えたまま無愛想に座っている少年

10歳前後だろうか
机の上には教科書や本等が散らばっていた

その少年の目の前に
彼とは少し年の離れた女性が座っている

吹き抜ける風がの髪を揺らす




『ったく…今週で一体何度目になるのかしら?』




その女性はシーザーの家庭教師
年は18位だが8歳も離れている彼にとっては
十分大人な女性に思えた



『どうして逃げるの?』


「勉強が嫌いだから…」



椅子に体重をかけながら揺らす

本当は…
勉強が嫌いで逃げ出した訳じゃない
それはもっと別な理由で



『アップルさんに頼まれているのよ。』


「…何をさ」


『貴方が逃げ出さない様な授業をしてあげて、と』


「……」



本当の家庭教師はアップル
けれどシーザーはの授業も悉く脱げ出していた

お手上げ状態なアップルは最後の手段とし
にシーザーの家庭教師役を任せたのだ
とシーザー、アルベルトは幼馴染の様なもので
よく小さい頃から共に居た




だから…





は俺の事を弟の様に思っている

そんな事が頭をよぎる
考えるだけで辛い

だから俺はの前から逃げ出すのかもしれない



『シーザー、聞いてるかしら?』



届かない思いは風に乗って
そのまま遠い何処かへ消えてしまえば良いのに


「聞いてる…聞いてるからさっさと勉強しようぜ」


こんな気持ちを抱えているまま
と対面しているのがとても辛いから



『もう…ちゃんと分かっているのかしら』


「分かってる分かってる」


『返事は一回で良い』


「…へい…」


『はい、でしょ』


「…はい」




教科書を開くと窓から風が舞う
風に煽られページが捲れる




パラパラ…




と、掠れる音がした
共にの長い髪が揺れる


俯いているの表情は綺麗で
まだ子供の俺さえも

美しいという気持ちを感じた
それは芸術とは別の




もっと---





言葉では表せないモノ





と過ごす午後は清清しくて
流れる様な風に身を任せる






いつもどおりの午後は過ぎていくけれど







僕は
少年心を募らせるばかり











....end...?


夢ぢゃない…
一応続けたらいいなぁ…と(無謀)


9/6



















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