ドリー夢小説

○月×日 晴れ

【私が様と一緒に住むようになってから数日が立ちました。
今日は様とルック様の三人でお買い物に行きました】







  子セラ日記







〜カレリアにて〜

本日晴天也
大通りを歩く三人連れがいた
一人は無愛想な顔をしている少年
もう片方は黒髪に短髪の少年―…
に見えるがこれでも女性である(失礼)




そしてその真ん中をテコテコ歩く金髪の少女
年齢的に親子には見えないが、周りには暖かい雰囲気が漂っていた





『セラ、今日は夜ご飯何食べたい?』


は手を繋いでいる少女に語り掛けた


「…セラはハンバーグが食べたいです!!」



セラは片手を繋いでいる少女を見上げ、
一杯に答える
もう片方には無愛想な顔をしている少年の手が握られていた



『よし…じゃあ今日はそれに決定。あと必要な物は……』



小さな紙切れを見ながら歩く



「....。僕はちょっと本が見たいからいいかな?」


『ん?あぁ、良いよ。じゃあ少ししたら広場で』




そう理解したルックはセラの頭を一度撫で用事を済ませに足を向けた




『じゃ、俺達は材料買いに行こっか?』


「っはい!!」



そして二人は市場へと向かう






* * * * * * *





『…結構買ったな…』





広場のベンチには買い物袋が二つ並んでいる
そのベンチは丁度木の影になっていた
カレリアはハルモニアとの交流もあり商業的に大きく栄えている国
何か必要な物を揃えるときは大抵此処に訪れていた




『セラ、疲れた?』


隣では慎ましく座っているセラに語り掛ける



「いいえ、大丈夫です。」


『ルック遅いね…』



彼のことだ、興味を持つ本を見付け没頭しているのだろう



『…周りのお店でも見てみる?』




このままずっと座っているのも退屈の為
二人は近くの店の集まりに足を向けた
色とりどりな果物が並ぶ屋台、札、薬や漢方薬などがいくつも見える




『今のところ新調しなきゃなんないのも無いにし…?』




そんなことを頭の中で考えていると
後ろをついてきていたセラの姿が見えないことに気が付く



『っセラっ?』



一瞬慌てるが、その姿は直ぐに発見できた
セラは小さな店の前にしゃがみこんでいた
その店に並んでいるのは綺麗な石などがはめ込まれたアクセサリ等-----




「……?」



小さな少女は薄い宝石のような目を大きく開きながらそれらを眺めていた
セラの隣にもしゃがみ込む



「…」



その隣の少女は店棚に並んでいるものに興味を持っている様に見ていた




『セラ、こう言うのが好きなの?』


「いえ…でも綺麗だと思います」



その瞳は色とり取りの石等に向けられている



『……よし。すみません、これ下さい』


セラは驚き、自分の隣にいる人物を見る


「っ様、あの私はそんなっ…!」


『いいから』


そうして小さな買い物を終えた二人は元のベンチの場所に戻る
そこにはまだルックの姿は見えなかった



『セラ、おいで』



手招きをされ、の前に移動する

そして触れられた髪に手を当てると、
何かひんやりとした物が触れた




『やっぱり金髪に青は似合うね』




そこには青系色の石でまとめられた髪飾り
先程自分が見ていた露店に並んでいた物



様…」


『俺から、セラへの初めてのプレゼントって事じゃ駄目かな…?』



は少々照れ臭そうに頬を掻く
セラはもう一度自分につけられている髪飾りを見た
それは空の色と、彼女の瞳の色と似ている薄青




「ありがとうございます様…」



嬉しかった
これは私の物、大切な方から頂いた私の―…



その言葉を聞き、の表情は笑顔へと染まった
日が傾き始め、空は橙色になり始めている



「…待ったかい?」


そこに、片手に本を抱えたルックが影を作った



「いいえ、ルック様」


『そーだな。あんまし待ってない』



そう言った二人の顔にも笑みが浮かんでいる




「?……セラ、その髪飾り…」




先程までは無かった小さな彼女の髪には綺麗な石がはめられた髪飾りがあった




「…君に良く似合ってるよ」



そういい、頭に手を起き撫でる




「…はいっ!!」


『じゃ、帰りますか?ご飯作らなきゃ』




そうして三人は門へと足を向ける
来たときと同じように両側にルックと
そしてその間にセラ



「僕達こうしてると親子みたいだよね」


『あはは、が聞いたら怒るな』


「そんなの知らないよ…」



そう言いながら歩き出す
空はもう夕焼けに染まっており橙色が掛った雲が綺麗だった -------







【今日は様に綺麗な髪飾りを買って頂きました。
これはセラの宝物にしようと思います。あと…ルック様がパパで、様がママだったらいいなぁ…
と思いました。明日は様と何をするのか楽しみです。 終り。 】






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