ドリー夢小説 遠い何処かで-----
誰かが呼んでた





    Gravity


  



「……」




声が、遠くてよく聞き取れない




「……」




あんた…ダレ?
頭がよく回らない---




「…僕は待ってるよ」




何?
ダレを…




「僕は君を待ってる。此処で…この場所で」





クリスタルバレー…
円の宮殿で----




脳裏にそれとらしき物が走る

青と----
白で定着された法衣----




微かな記憶の中に刻まれた、何か






---------




『っ……!』





はベッドから急に体を起こす
知らぬ間に早い呼吸をしていた




 何故…?



辺りを見るとまだ、窓から月明かりが差し込んでいる



『………』




自分の手を見ると汗ばんでいたのが明らかに分かった
背筋に冷たい汗も伝う

まだ呼吸が安定しない




『…何だったんだ…』



 今の夢は



呟いても問掛けは無い
しかし何とも現実がたい夢…
否、そもそも先程のは夢だったんだろうか



『…気分悪…』




しかし目を閉じると、まだあの声、言葉が浮かぶ




「君を待ってる---
 円の宮殿で…」





『…クリスタルバレー…で…』




あまりいい気にならない
寝つける様子もない為暫く窓を見つめる





『誰だっけ…』





脳裏を走った白と青で包まれた法衣の男
見覚えがない…


けれど…どこかで…



記憶が曖昧で探り出せない
思い出そうとすると奥で何かが砕けるような
、何かが----





『お前は…一体…』






ダレ------?




----まだ
現時点、まだ彼女はこの本当の意味を知らない







*End*

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送