ドリー夢小説
人間は涙を流した数だけ強くなる―…
と聞いた事がある
じゃあ…自分は何故強くはなれないんだろう---?
約束の地にて
が紋章を封印して数年―…
彼はもうこの世にいない。
真の紋章は不老を与える、
しかし強大なその力は封印すると共に寿命を縮める。
封印した前日―…
彼は言った
「…ごめん…な」
そんな顔見たくないよ
『…良いんだ。 の好きにしたら良い…』
自分には、君を止める権利など無いのだから
だったら…何故
こんなにも切なくなるんだろう?
何でこんなに、消えてしまいそうになるんだろう
そのたった一言が重い
自分にとっても、君にとっても
けど----…
一つだけ君に言いたい事
『…』
「…何だ…?」
最後でいいから
『最後で良い…これが最後で良いから』
自然と涙が出た
止まることはなく、只頬を伝うだけ
「…」
何処にも行かないで欲しい
目の前から消えないで
ずっと自分を…
という
存在を忘れないで
君と出会えて自分が全ての自分と思えた
自分の全てが君だった
『有難う』
この言葉を君に伝えたい、刻んで欲しい
これは最後のわがまま
「…最後じゃないさ…必ず」
必ず迎えに行く---
例えどんなに時が立っても
この地で再び
君と同じ瞳の色をした蒼空で
流れた涙は自然へと溶け込み、己へと
この地での約束した事を刻んだから
失った欠片は探せば良い、自分から求めて
だから
この地で再び------
出逢えることを願い
今は前に進むだけ
*End*
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