ドリー夢小説 ずっと昔に聞いた言葉
言葉の重さを感じた瞬間だった





言葉







「好きだ」



ふいに彼、
から話した言葉には耳を疑う




『…は…?』




「否、そんな気の抜けた言葉で返さなくても」




相手は苦笑いを浮かべる
周りは冬が明けたばかりだがまだ肌寒いのが実感できていた




「だってお前、言ってくれなさそうだからさ。自分から言ってみた」




彼は笑顔混じりで応える。
その表情はまるで子供の様に無邪気で





『そんなことはサナに言って上げれば』








ねぇ―…
どうして君は…







「何だよ。良いじゃんか」







欲しい言葉をくれるの?





『恥ずかしいだろうがっ!』







自分の求めている言葉をくれる―…






「言葉って結構、大事だろ?」




彼の前髪は風に揺られる。
触れるだけの優しい風




『…そうかな?』



「そ。だって心に残るじゃないか」




は驚いたように目を見開く
その表情には眉を寄せた





『何か、が真面目な事言ってる!これは雨が降るッ』






「悪かったなっ!」





口を尖らす彼を横目に笑顔でからかう。
こんな感じが二人の日常。



これがいつまでも続いたら良いのに―…







「だからお前の心に俺の言葉を残してくれよ…忘れない様にな」






瞳が透き通る
ふいにが口を開く







『…忘れない』




「?」




『お前の言葉なら忘れないよ』






一つ、一つの言葉が胸に刻まれ、そして染みてゆく…


大切な人からの気持ち。
忘れることなどできようか…






「…そっか」





が微笑み、




『そ。』




も微笑む




『だから俺からも言ってやるよ。』




貴方に







『好きだよ』





心の片隅でも良い





…』






刻んで欲しい―…



自分の気持ちを















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