ドリー夢小説

白い甲冑は紅く染まり
辺りには無残な姿へと変貌した者


昇り上がる様な炎は
あなたを包みながら俺を見て、嘲笑っているようにも見えた






















何処かの村を襲った
けれど俺は名前を知らない
興味が無かったから


どうやらこの近くに傭兵の砦があるらしく只ルカ様はその砦が邪魔なだけ
戦意的にはハイランド、白狼軍に適う訳がないと知りながらも

ただ血を求め
混沌を求め

刃を取るのかもしれない




真っ赤な炎の道



俺もルカ様の傍、白狼軍一員
ルカ様の命令どおり、道を歩き向かってくる者には容赦無用

歩く度、後ろには屍が在った
誰かがつけた俺の通り名





"黒神"





ご覧の通り、俺は真っ黒な髪で死神のように魂を刈っていくだか何だかで
つけられた本人、とく何の感情も沸かない

俺が興味を持っているのは貴方だけ
俺は貴方に付いていく
たとえ、貴方が俺を要らないといっても
俺と貴方が死ぬ場所は同じでありたい

俺がそう願っているだけだけれど







『…なんですか?』


「楽しんでいないようだな」




俺の剣を見、あまり血の付いていない事に疑問を投げた
いや…疑問じゃない
この人は分かっていっているのだから



『…少し気分が乗らなくて』



剣を引く
今鞘に収めることは出来ない
きっと血油で悼めてしまうから

剣を引くと同時に、顎を持ち上げられた



「本当にそうか?」


『…どういう意味でしょうか?』




低く喉でルカ様は笑った
ココロのそこから、この方は楽しんでいる




「お前のような獣がこの程度では面白くまい」



『……』




顎を離し、俺の横を移動する
俺と同じ漆黒の髪が紅い炎の中で揺れる


辺りには屍と泣き叫ぶ声
この声を聞くと、無性に心地よい気がする
ルカ様の言うとおり…俺は獣なのかもしれない
剣を振るった後、少し顔に飛び散った血を舌で舐める


もう


俺は人間には戻れない
だから
俺は貴方と共に行きたい
貴方と共に逝きたい



逃れられない快楽
逃れられない運命


敷かれた道を歩くのは性に合わないが…
貴方について行きます




『もう…戻れない』






紅く立ち上る炎の中

俺は小さく呟いた









end





初挑戦BL風夢
因みに男装ヒロとは別です

いつかは描きたいと思っていたルカ様親衛隊夢(ネーミングセンス無





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