ドリー夢小説

君の瞳はまるで
この世に一つとしか存在しない宝石の様


美しく
透き通っていて




とても惹かれていた













ビー玉













パチパチと暖炉から炎をが鳴る
先程ハウルがカルシファーに薪を与えていたからきっと上機嫌だろう




その代りと言っては何だけれど
目の前に座っている弱虫魔法使いは偉くご機嫌斜めな状態だった



肩位まで伸ばした金髪が揺れる
けれど明らかに眉間には皺が寄っていた





『…ハウルさん…そんなに皺寄せてると戻らなくなりマスヨ?』




紅茶を通しながら成るべく穏便な言葉で通す
しかしそれが今の時間にとっては逆に効果が無く

私が話しかけると共に益々眉間の皺が深くなった



そのまま無言での顔を凝視してくる
さっきからこの状態が何時間続いているだろう?



結構こんな時間を過ごすのは辛い物だ





『何、わたし何かあんたの事怒らせるような事したっけ?』





今日は嫌がらせに寝起き落書きはしていないし
ハウルの朝食にだけ故障一本丸ごと入れていないし
風呂のお湯を真水に変えても居ない


今日は何もしていない筈


ただ午前中に買い物へ街へ出ただけ
確か街から帰ってきてからハウルの様子が可笑しい




何かしたっけ……





「………」



『………』




ハウルが言葉を発しないから
自分も負けずと黙り込んで本を開く

窓から風が流れ込んで来た







「…今日、街に行っただろう?」



『ん?あぁ…買い物に』





ようやく口を開いたと思えば少し俯きがちに話す
テーブルに体を預けている為、金髪が流れる

リン、とピアスが小さな音を鳴らした





「…見ちゃたんだよね…が男に声掛けられてた所」



『……』




こりゃまた紛らわしい現場を見てしまったものだ


確かに、は午前中に買い物へと城から出た
今日の夕飯を考えながら歩いていると背後から声を掛けられたのだ



勿論、が今来ている真っ黒なコートを身に着けていなかった
というか街中でそんな服を着ていたら変質者扱だし



だからは街へと出向く時は其れなり人前に出れる様な格好で歩く



そこで声を掛けられたのだ

声を掛けた人物は背の高い銀髪の男
明らかに自分より身長が高く、周りの異性よりは格好が整っておりいかにも裕福そうな人





「君を探していたら偶然見かけてね…」





丁度その男から手を取られる現場を目撃されてしまったらしい
確かにその男は自分の手を握り締め囁いてきた

周りを全く気にする様子も無く声を掛けてきたのだ





『…だから?』



「………その現場を見ていたれなかったから声を掛けないで戻ってきた…」





はぁ…

つまりはこういうことか







………焼きもち?














『…プ…ククック…』




笑いをこえらえ切ることが出来ず思わず小さく噴出す
勿論、その笑い声にハウルは反応を示した




「な…!僕は真剣に…」



『あー…はいはい分かった、分かった』




目尻に涙を溜めて未だ漏れてくる笑いを抑える
けれどその笑みは止まることは無く、方を揺らした


その現状をハウルは見て益々目を細め、渋い顔をした
その表情が可笑しくて更に笑いを誘い込む






『何か勘違いをされているようだけど、その人とは勿論何も無かったよ』





「…本当かい?」





いまいち信用できないらしく、再び質問をしてくる

まったく―…
これだから目の前に居る人物は飽きない


結構この暮らしも気に入って入るんだ





『勿論。私には弱虫で、自分が大好きな魔法使いがいるから貴方に構っている暇何て無いってね』





その言葉を聞いたあと、ぽかんと間が抜けた様な表情を彼は作った
揺れるような青い瞳がを捕らえる


何時からだろう?

この瞳に惹かれていたのは―…
きっと自分でも憶えていないだろう


恐らくは
初めて出逢ったときから






『じゃぁ今度は二人で買い物に行く?』





そしたら機嫌を直してくれるだろうか?
なんて事を一瞬掠ったけれど


そんな事を考える必要も無く





彼は少しだけ照れたような笑みを浮かべて肯定の眼差しを向けた






まったく

これだから





私は貴方に惹かれているのかも知れない―…









そのビー玉の様に綺麗な瞳で


どうか私だけを映して欲しいと思うのは…
私の勝手なエゴだと思う






けれど私は―…







ずっと貴方の隣に居たい








end

2004/12/10

突発してみました再びハウル夢(何ィ
相変わらず文章可笑しいですが見逃してやってくださ(ゲフン



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