ドリー夢小説 ねぇ、気付いてよ

何時も僕は君を見てるんだよ?
君に対して合図を送ってるんだ…









     SIGNAL









『もう酷いんだよールックったらさ〜』




僕の事務室にて、彼女は机の上に腕を伸ばしうつ伏せていた



「へぇ…そうなんだ」





適当に相槌を打つ
だって僕の目の前で他の男の話は聞きたくないから






『…適当に、って思ってるでしょ?』




「そんな事ないよ」





彼女は僕との幼馴染み。
ナナミと同じ時期に道場へとやって来た



だから付き合いは長い



けど…
これが結構な程に鈍感
小さい頃から僕は彼女の事が好きだった

だって君は明るくて、僕が求めていた物を持っていたから







『なんかさ…、最近仕事しすぎじゃない?』




彼女が心配そうに僕の顔を除き込む
透き通るような瞳






「そう…かな?僕はリーダーだからね。この城を守らなきゃいけないし」





書類に押印しながら答える。君の顔を見ない様に






『ふぅん…』






二人の間に小さな沈黙が走った
窓から夏を匂わせ、清々しい風が流れる








『…には…』





「ん?」





『たまには良いんじゃない?息抜きもさ』







うつ伏せたまま、君が言った







「え…?でも書類…」





『書類なんて後からでも出きるよ!息抜きは今しか出来ない!』





「そんな無理矢理な」







急に体を起き上がらせると、判子を持っていた僕の手を掴み







『ほら、行こ?』







満面の笑みで



あぁ…僕は昔からこの笑顔に弱かった
君の眩しい笑顔が






「…はぁ。仕方ないなぁ…」




『あ、何その溜め息!まるで私が悪いみたいじゃない』




「だって君が誘ったんだからね?」






手を引かれながら部屋を出る
振り替えると机の上には大量の未書類



君の笑顔を見ていると悩みも辛さも全て吹き飛ぶ気がする
って、君に言ったら笑われるかな?








『違うよ。も共犯だもの』










 一緒。





その言葉、嬉しかったな。
小さい頃から一緒だったけど、僕は未々君といる時間が欲しいんだ







『ほらほら、早く行こうよ』









ねぇ------
君は気付いてる?


僕は君に









「分かってるよ、ちゃんと行くから」





好きって



合図送ってるんだ



今も、昔も



これからも。






ずっと


















*END*
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